妊活の時間は、だれも大々的に語らない人生の空白部分です。
会社を辞めた私なんかは、妊活の始まりと同時に外界とのつながりが消えました。
何年かかるかわかりませんが、子供が生まれて少し経つまで仕事を休んで、育児休暇が終わりました的な顔をして次のことを始めるのかもしれません。空白期間が長くなりすぎて、もう仕事には戻れないかもしれません。
自分のことをあきらめれば子供が授かるのであれば、私の人生ごと喜んで差し出せるような気がします。
でも、そうしたからといって不妊治療が実を結ぶわけでもないようです。
自分で望んで不妊治療をやっているわけですが、結果をコントロールできるわけでもないので、自分のためのような、そうではないような、不思議な時間です。いつかお母さんになれたら、妊活はそのための準備時間だったと言えるかもしれないし、いつか妊活をあきらめることになっても大切な時間として自分だけの心の中にしまって、次の人生を生きようと思います。
そんな感じで、現在と未来の間のすきま時間を生きています。