辛い不妊治療を頑張っても、成果が出ていない以上何もしていないのと同じという思いに襲われます。

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東京の空

妊活は孤独です。毎日辛い不妊治療をしていても、妊活の成果は妊娠・出産のみ。過程でどんなに頑張っても、成果が出るまでは他人に報告できることなんて何もありません。

会社員生活と比較してみるとわかりやすいですが、進捗確認や評価があったりするでもなく、現状何が足りなくてどう努力すべきかといった指標が示されるわけでもありません。自分の努力ではどうにもならない状況の中で、丸裸で耐えるしかないのです。

どんなに辛い不妊治療に耐えても、成果がない以上、大嫌いなあの子が連日SNSにアップする赤ちゃん写真にはかないません。

 

私の場合、今まで持って生まれたカード(環境)をうまく使って、おそらく賢く生きてきました。若い女の子というカード、新卒カード、結婚というカード。もちろん苦労もありましたが、努力すればたいていのことは何とかなると信じてきました。ですが、お母さんになろうという段階で、いよいよ自分の努力ではどうにもならくて苦しんでいるのです。

そんな状況を受け入れるには、人と比較することをやめることです。

人と比較することが、不幸の根源です。みんな、それぞれの日常があるだけで、私が誰より不幸であるとか、誰よりはましだとか、比較することに特に意味はありません。わざわざ幸せアピールをする人もいますが、いちいち反応して自分を不幸に感じる必要はありません。みんな嬉しい瞬間があって、そうでもない時もあって、まさに「禍福は糾える縄の如し」なのではないでしょうか。

不妊治療でブッスリお注射しましたも、赤ちゃんのオムツ替えましたも、日常です。正直、見栄えするしないの違いはありますが、見栄えなんかしなくても良いではありませんか。

私の場合、妊活の思わぬ成果ですが、夕暮れ時にふらりと出かけることができるようになりました。関東近郊だと、狭山湖や彩湖あたりの風景が本当にきれいで、水のある場所が好きになりました。自分は自分の日常を生きる。それだけです。


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