気付かなかった。妊活仲間は作れない

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お餞別不妊治療の専門病院に通い始めた時、待合室の居心地が悪いなあと思いました。シーンとしていて、誰も話をしないし、目も合わず挨拶もしません。あまりにさびしくて、家に帰った後、だれか妊活仲間がほしいと夫につぶやきました。

夫はすでに気付いていました。
「そりゃ難しいよ。必ずどちらかが先に妊娠するんだから、仲間でいられなくなるよ…」

今回のことで初めて気付きましたが、今まで私は恵まれた環境にいたのです。学生時代から何かをする時には一緒に頑張る仲間がいて、困ったときには助けてもらえて、何かお祝い事があったら一緒に喜んで、長く一緒にいられて、孤独を感じることがほとんどなかったのです。そんな調子だったので妊活を始めた頃は何も考えていなくて、誰かが妊活をしていると聞くと、安易に仲間意識を持ってしまっていました。

けれど、妊活している知り合いが何人も卒業していくうちに、ようやく、誰かと一緒に頑張ることも、誰かと一緒にお母さんになることもできないのだと知りました。いつまでも誰かと群れて安心しようとするのではなく、自分は自分で頑張るしかないと気付きました。

心の中で他の人を応援しながら、今日も私は一人で病院に通います。


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