本格的に不妊治療を始めると、妻の側は妊活を中心とした生活となりますが、夫はその変化になかなかついていけません。
妙にセックスしろと言うし、疲れているのに今日じゃなきゃダメだって言うし、すぐにキレるし…と、正直面倒くさく感じる人もいるかもしれません。あまりに不自然に求められると、夫の汁だけが必要なのか!?という気すらしてきます。
こういうときに妻の本性が出る、と考えがちですが、そうではありません。むしろ、今の妻は普通の状態ではありません。たくさんのことで傷ついて、混乱しているのです。混乱のあまり、思ってもいないのに夫を傷つけるようなことを言ってしまうのです。
私の場合、
「もうイヤだ!嫁かダンナを交換したら解決するのに何この無駄な時間!経済性ゼロ!!」
…のようなことを夫に言った記憶があります。最悪ですね…
辛いときにこそ、なぜか傷口に塩を塗りこむような会話になってしまうのです。
ですが、やさしい夫は、そこで
「よもぎさんがいればそれでいいんだよ…何するのも、よもぎさんと一緒だから意味があるんだよ…」
と返してくれたのでした。心に沁みました。
それ以来、絶対に夫を傷つけるようなことは言わないと決めました。
どうしても泣いてしまう日や弱音を吐く日はありますが、ダメだなあと思ったら、その時点で
「すみません今からクヨクヨします…」と宣言してからネガティブ発言をするようにしています。
奥さんのネガティブ発言に困ったら、ぜひ、この言葉を言ってあげてください。
「あなたがいればそれでいい」
「あなたと一緒にいるから意味がある」
妊活は、夫婦仲の危機になる可能性もあるし、夫婦のつながりを絶対のものにできる機会でもあります。