今回は、妊活女子でなく、妊活男子(夫の側)の話をしたいと思います。
「嫁が妊活したいと言ったけれど全力で拒否した」という男性がいました。
そんなに子供を強く望んでいない父のもとに子供が来るのが気の毒だと思う、と言うのが理由でした。
夫婦の問題なので他人が口を挟むことではありませんが、夫婦の意見が一致していないところをみると、なんだかせつない気持ちになってきます。
このご主人は、決して悪い人ではありません。
自分に正直になるあまり、父親になることに確信が持てないというのが本当のところなのだと思います。お金に余裕が無いから、仕事が落ち着いていないから、もうアラフォーだから、親と不仲で親子関係に良いイメージをもてない…等々理由はいろいろありそうですが、「こんな自分が親になっては子供が不幸になる」と思ってしまうパターンです。
妊活に積極的になれない男性は、少なくないと思います。
むしろ、子供を持つ前から明確にほしいと確信できて自信満々の人なんて、なかなかいないのではないでしょうか。世間的にも、5年後10年後のことなど深く考えていなくても、子供ができてしまって後で気持ちが付いてきた人が大多数だと思います。若いうちに結婚して、あっという間にお父さんになって状況に適応していく…
一昔前は、そんな人が圧倒的に多かったのではないでしょうか。
けれど、妊活と口に出してしまうと、今まであいまいにしてきた人生計画を目の前に突きつけられてしまいます。自分の人生の方向性も決め切れていないのに、あなたも子供がほしいよね?絶対ほしいよね??なんて言われてもまったくピンときませんよね…
なので、正直に「ピンときません…正直そこまで子供ほしくありません…」という態度になってしまうのだと思います。そういう態度をとられた奥さんは、かなりの衝撃を受けることでしょう。
でも、そんな固い決意を抱かなくても、お父さんになって良いのではないでしょうか。
妊活は夫婦の両方が意思を持たないとどこへも進めないけれど、そんな決死の覚悟でなくても良いと思うのです。
もちろん、どうしても子供がほしくない場合は、きちんと話をするべきです。
子供の頃の心の傷だったり、持病の関係だったり、いろいろ理由はあると思いますが、このあたりをあいまいにして夫婦どちらかが突っ走ってしまった場合、妊活が原因で夫婦仲が悪くなって離婚…のようなことにもなりかねません。
でも、完璧な夫婦ではないかもしれないけれど、お金持ちや完璧な家でなくても、幸せに暮らしている子供はたくさんいます。奥さんが描いているのは、ご主人と一緒の未来です。一生夫婦で一緒にいようと思うのであれば、子供のいる未来をぼんやりと考えても良いのではないでしょうか。
他に、夫の側が妊活する気になれない理由として考えられるものは、
・なんだか嫁が変わっていくのが怖い
・お金や人生の自由度の観点で子供を持つことにデメリットを感じる
・妊活や不妊治療のために犠牲を払うのが嫌だ
・先延ばしできることはなるべく考えたくない
・わざわざ妊活や不妊治療をするのは不自然な気がする
あたりかと思います。3回に分けて書いていきたいと思います。
>「②妊活はうさんくさくて怖い編」はこちら
>「③妊活のために犠牲を払いたくない編」はこちら
子供のいる生活をぼんやりと想像できるほのぼのマンガ(男性向け)。
作者の福満しげゆきさんはがっつり人生を悩んできた方で、奥さんと一緒に前向きに暮らしていく姿はとても素敵です。
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