妊活を生活の中心においている私のような場合、最近何してる？という質問には身構えてしまいます。

妊活最優先で生活していますが、妊娠できているわけでもありません。最低限身奇麗にはしていますが、ここしばらく洋服も買っていないし、会社も辞めたのでどこかへ出かけるわけでもありません。

少し前までは貯金して旅行しようとかマンション買いたいとか思っていましたが、不妊治療があると先の予定も立たないし、家を買っても空の子供部屋なんて想像すると気が狂いそうです。なんだかもう物欲もなくなってきて、赤ちゃんさえ家に来てくれれば他には何も要らないのにと涙が出てきます。もう泣きすぎて一日ティッシュひと箱消費する勢いです。仕事もやりたいこともそぎ落として、これ以上何を失えば赤ちゃんを授けてもらえるのでしょうか。

家で泣いていても、飲んでいるホルモン剤のせいか頭痛、吐き気、腹痛がするし、数軒隣からは赤ちゃんの声が聞こえてきて苦痛です。買い物をするにしても、夕方4時を過ぎたら町に幼児連れのお母さんたちがあふれるので、3時半過ぎには用事を済ませて家に帰らなくてはいけません。涙と鼻水のせいで目も鼻も真っ赤なのでずっとうつむいて、人目を避けて、まるで幽霊みたいな毎日です。

正直な年下友人は、子無し主婦は暇で向上心無いねと言います。私と同じ状況になってみてから言えよ！と毒づきたくもなりますが、どう考えても、私の幽霊生活は何とかしなくてはいけません。

実際、私は 最大週3回ほど通院しているものの、半日で終わってしまうし診察待ちの時間も暇です。体を休めるため、診察の間隔がぽっかり3週間ほど開くこともあります。この有り余る時間をどう有意義に過ごすかはなかなか難しい問題ですが、少なくとも私のように毎日泣いていては生産性ゼロです。誰かに言うためではなく、自分のために、この辛い時間を意味のあるものにしたいと思います。

その一つとして、語学の勉強を始めました。子供ができてもできなくても、10年以内に仕事レベルにまで高めて外国で長期滞在を目指します。病院の待合室の雑誌は読破したので、これからは語学の問題集をやります。今まで気が小さくて会社員を辞められなかったのですが、会社を辞めて時間ができたのも、新しいことを始めるきっかけだと思うことにしました。

また、家にいる時間が長くなったことで、夫と一緒にいる時間も増えました。以前は、朝自分が夫より1時間か2時間早く家を出ていて帰りも遅かったので、買い物は夫かネット任せでしたが、今は自分が選んだもので3食手作りしています。結婚して何年も夫は朝ごはんを食べない人だと思い込んでいましたが、朝ごはんがあれば食べるのだと初めて気付きました。

以前は帰宅するなり布団に倒れこむ毎日でしたが、今は「今日は何していた？」と毎日ゆっくり話をする余裕ができました。

あと、小さいことですが、食料品や日用品はなるべくネット通販を使わず、自分の目で見て購入するようにしました。外へ出るのが辛くても用事を作ってしまえば出かけられるものだし、限られた予算の中で節約を考えたり、おいしそうな野菜を見つけたり、小さな喜びはいろいろなところに落ちているのではないかと思います。

お医者さんが言うには、卵子の元になる原始卵胞が排卵まで成長するのには数ヶ月から1年もかかるそうです。まったく気の長い話で、今日の努力がいつの成果に結びつくのかも良く分かりませんが、妊活の日々を有意義に過ごしたいと思います。

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