今さら言うことではないかもしれませんが、不妊治療にはお金がかかります。私の場合、ここ半年で60万円ほど支払いました。ざっくり月に10万円かかっています。たとえば、毎日注射を打つ時期があったりしますが、1本の価格が約4,000円です。 フランスでは42歳まで不妊治療が健康保険でほぼ無料らしいですが、日本では不妊治療はぜいたく品扱いです。
月に10万円も支出が増えると、他の部分にかなりしわ寄せが来ます。というか、月々貯金を食いつぶしているような状況です。この暮らしがいったいあと何年続くかも分かりません。速やかに出産して着々と大きなマイホームを買っている人なんか見ると、心がすさみそうです。
とはいえ、現実的にはそういうものだと納得するしかありません。たまたま今回は妊活という分かりやすい状況にありますが、そもそも世の中は不平等です。経済的な豊かさも違うし、健康かどうかも、家族の状況も違います。うちは不妊治療をすると決めたのだから、不妊治療があっても経済的に破綻しない生活の仕方を考えるのが合理的です。
そして、不妊治療ができる状況そのものも、考え方によっては恵まれていると思うのです。夫婦仲に問題が無くて、夫のサポートがあって、健康上ほかに深刻な問題が無くて、多額の治療費と時間を割いても生活が破綻しないって、人によっては叶わないこともあるのではないでしょうか。私も、以前夫が激しく体調を崩していたので、妊活ができる状況になったときには有難い気持ちになりました。
ということで、現状私は経済的に厳しい日々を過ごしていますが、なるべく愚痴っぽくならないように心がけています。今の状況でできることを前向きに考えたいです。妊活は経済的にもきついですが、収支のバランスが破綻しないよう生活を工夫しましょう。また、公的な給付金などについても調べましょう。体外受精で給付金がもらえたり(所得制限はありますが)、確定申告で還付が受けられたりする制度もあります。私の場合、夫の医療費がかさんだ時にも確定申告をしていたので、以前勉強しておいてよかったと思いました。
夫婦で相談して不妊治療に耐えうる収支のバランスを見直したり、まじめに人生設計をしてみたたりと、ピンチをチャンスに変える前向きさを持って取り組みたいところです。