小さな会社で出会った「できる男」の話

2015年12月23日

妊活との両立を目指して就職した職場ですが、毎日が新しい発見です。
小さな会社なので一人当たりの業務範囲は広いのですが、いったん仕事を間違えるとダイレクトにお客さんの迷惑になるので、業務内容が三重くらいにチェックされます。

私は、今までそこそこ長く社会人をやっていて、出来ることも多いはずなのですが、今の会社では下っ端です。自分が作った書類は、チェックされる間に原型がないほど真っ赤に修正されます。正直、へこみます。
妊活のほうの進捗が思わしくないタイミングなどには、「私は何やってもダメなのか…」とトイレで泣くほどです。

そんな職場に、素晴らしく前向きで純粋な男性がいます。
彼も、メールなどで書類のチェックを受けるのですが、理不尽に思える修正にもめげずに対応しています。
メールは関係者にもccで送られて私も目にしているので、えらいなあ…と思いながら、彼の書類を参考にしています。

そんなある日、上司（かなり上役）の「添付の指示通り修正ください」のような修正指示に、添付書類がついていませんでした。
メール本文にはどう直してよいかが書いていないので、私なら、シメシメ…上司のミス発見！とばかりに、添付書類の送付をお願いするところです。

ですが、彼は、それでも修正版を再提出していました。
「添付ファイルを見ることはできなかったのですが、雰囲気を感じ取って修正版を作成いたしました」
と返信していました。
しかもその修正版で、上司のOKをもらっていました。
…その発想はなかった…
この人はすごいと思いました。

私が彼のように、できることを徹底的にがんばっているかといえば…正直、そうでもない。
妊活のために仕事を辞めて、かといって成果も出ず、なんとか再就職しても（客観的には）ぱっとしない毎日でイヤになりそうだったのですが、どこにでもすごい人がいるものだな、と、少し救われた気がしました。