不妊治療に踏み出すことを決めたら、お世話になる病院を決めましょう。
他のジャンルとは異なり、不妊治療は病院によってかなり方針や治療方法が変わります。私には何人か不妊治療をしている友人がいるのですが、聞いてみたところ、それぞれやり方が異なるようです。
通ってみてから病院を変える人も多いと思いますが、できることなら初めから自分にあった病院に通いたいところです。私は特に専門家でもありませんが、実際に治療を始めてみて大切だと思ったポイントを記載します。
まず、病院のホームページを見て情報収集をしましょう。病院の治療方針はさまざまで、場合によってはかなり間逆のことを言っている場合もあります。また、口コミやネットの感想はあくまで参考程度ですが、治療の様子がある程度わかると思います。費用も、病院によってかなり幅があります。比較して、納得した上で通院しましょう。
不妊治療には、いろいろな検査が必要です。必要な検査を速やかに受けられる環境は必須です。
婦人科のついでに不妊治療を行っている病院の場合、タイミング法のみしか受けられないなど、治療内容に制限が出てくる場合も多いです。初めから治療の選択肢が多いほうが、時間のロス無く通院することができます。
病院や先生のどこへ重きを置くかは人それぞれですが、少なくない時間と費用をお任せするわけですから、真剣に一緒に頑張れる病院を選びたいところです。たとえば、私の通う病院では一人の先生がすべての治療を担当しています。先生の勤務環境はきっと苛酷で、こちらも前向きに頑張らなければ…という気持ちになります。診察の際にも、やさしい言葉も世間話もありませんが、真剣さを感じます。
待ち時間が長すぎると、長期的に通院するのが難しくなってしまいます。人気病院に通っていた友人は、平日夜の通院後、会計が終わったら24時を過ぎていたこともあったそうです。
また、最近はインターネットで予約できる病院も増えています。
いくら有名病院でも、家からあまりに遠いと通院が辛くなります。立地や診察日を考えて、無理なく通える病院が良いと思います。
病院によりますが、通院を朝早い時間に指定されることもありますので、1時間くらいで通えたり、ついでに用事を済ませられるターミナル駅近くの病院だと、ストレスが少ないと思います。
病院により、夫の通院頻度は異なります。夫の署名があれば通院無しで大丈夫な病院もありますし、夫婦で診察券を作って通院する方針の病院もあります。夫の協力を得ることも大切なポイントだと思いますので、病院選びの際は考慮してください。
不妊治療中には、妊娠中の人や赤ちゃん・子供を見たくない日もでてきます。できれば、子連れ通院のできない病院のほうが、心穏やかに通院することができます。
私の場合、不妊治療を始めた後、手術のため一時的に不妊治療専門でない婦人科に通院していたことがあるのですが、待合室はけっこうな混沌でした…ベビーカーを押したお母さんやおなかの大きな人がいる一方で、お母さんらしい人に抱えられながら号泣している人がいたりもしました。
通院・薬・注射の日時を細かく指定されたり、見せるのをはばかる持参物があったりするので、丁寧でデリカシーのある対応をしてもらえる病院がよいと思います。
スタッフの優しさは治療成果とは別ではあるのですが、不明点を解消できる環境でないと薬の飲み方や通院時間を間違えたりするので、患者が不安にならないような対応は必須です。たとえば、私の通う病院では、朝食も飲み物も抜きで採卵をした日、お腹が痛くて帰りコンビニに寄る気力もないな…と思っていたら、帰りに飲み物と焼き菓子を渡してもらえたりして有難かったです。