主婦からの職場復帰で考えたいこと

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世界地図不妊治療中の仕事探し(準備編)」に続いて、ここでは、実際に仕事を探すうえで企業から求められそうなスキルについて書いていきたいと思います。おもに、事務系の仕事について考えます。

まずは基本的なところを押さえるところから

仕事の基本技能としては、昔から「読み、書き、そろばん」が必要だと言われてきました。現代の職場でも、それほど特別なことができなくても、基本的なところを押さえていたらある程度の需要はあるのではないでしょうか。

現代版「読み、書き、そろばん」は

とはいえ、現代の職場での基本スキルは、ただ教科書の通りに読んだり書いたりするだけではありません。

①さまざまな人を相手に読み、書き、会話で対応できる
②パソコンやレジの機械など、IT方面で業務に支障がでない
③事象から必要な情報を読み取れる(空気読むというやつです)
というようなことが必要になってきます。

①さまざまな人を相手に読み、書き、会話で対応できる

家族や友達となら話せるけれど、面接や職場でどうふるまったら良いものやら…と悩む人は多いと思います。
これはもう、パターンを作って覚えていくしかないと思います。

面接ではそういった能力をチェックされるわけですが、対策としては、出てきそうな受け答えをあらかじめリストアップしておくとよいと思います。また、受け答えの内容以前に、きちんと質問に対して回答できているか、という部分もチェックされています。
質問の意図がよく分からない場合は、的外れの回答をする前に、きちんと聞き返しましょう。

あと、今後需要が高くなってきそうなのは、多言語対応です。
完璧でなくてもいいので、英語や中国語で電話の取次ぎなど基本的な対応ができる人は、私の職場(日本企業)でも重宝されています。同じような経歴の人が何人も面接に来たような場合、少しでいいので英会話ができたりすると、有利に働くかもしれません。

②パソコンやレジの機械など、IT方面で業務に支障がでない

もはや最近では、パソコンなどが使えることが有利なのではなく、できないことで仕事に支障が出るような状況になってきました。たとえば、10年前の就職では、エクセル、ワードができます!と履歴書に書いたような記憶がありますが、今ではできて普通です。また、知り合いで、せっかく飲食店でアルバイトを始めたのに、試用期間中にレジ打ちをマスターできなくて退職することになった…という人もいました。

近年では、パソコンにかかわらずスマートフォンやWeb系の知識も求められています。
また、単なるワープロ打ちだけではなく、データを加工して見栄えのいいプレゼン資料が作れたりすると、アピールポイントになります。

このあたりも、できるところから学んでいく姿勢が大切になりそうです。

③事象から必要な情報を読み取れる(空気読むというやつです)

このIT化した世の中で、わざわざ人間に担当させたい仕事の募集があるということは、たとえ単純作業であっても、その中に人にしかできない部分があるということです。「もうネットで買うよ!人間の店員はむしろ邪魔!」とお客さんに思われてしまわないためには、人間ならではの機転が必要です。
こういった、いわゆる「空気や状況を読む」という部分は、雑多なできごとを同時処理しなくてはならない主婦の強みではないでしょうか。

例えば、スーパーマーケットでも、同じ質問をしても、お店や店員さんによって対応はまったく異なります。
ある日など、欲しいハーブが野菜売り場に無いようで店員さんに質問したら、とある店では「棚にないなら、無いんじゃないですか?」という返答でしたが、別の店だと、「生のハーブの在庫はありませんが、乾燥ならありますよ!」という一言が出て来ました。質問にそのまま回答するだけではなく、こちらのやりたいことを理解してくれている、と嬉しくなりました。

空気の読める店員・社員は、お客さんにも社内でも大切にされます。

目先の待遇より、続けられる仕事を選ぼう

今の世の中、専業主婦になって今後一生仕事はしないという人は少数派になっていきそうです。
前の仕事を辞めて、せっかくこれから仕事を選べる立場なのであれば、少しでも向いている仕事を見つけましょう。地域によっては仕事を選んでなんていられない、ということもあるかもしれませんが、大まかに接客かどうか、工場かオフィスか、というざっくりしたところからでもかまいません。

私の場合、転職回数は多いのですが、ずっと同じ系統(IT系)の仕事をしているので、経歴を見れば、まあこういう方向の人なんだな、と理解してもらえます。過去には社員でなくアルバイトの時期もありましたが、やりたい仕事内容を優先して仕事を決めてきています。今後ずっと仕事にあぶれないかというと自信はありませんが、細々とはやっていけそうです。

世の中には、華やかな仕事がある一方、そうでもない地味な仕事もたくさんあります。でも、どんな仕事も真面目に長く続けていればその道のプロになれます。目先の華やかさや待遇にとらわれず、長く続けられる仕事を選ぶことが、将来のキャリアにつながるのではないでしょうか。

また、今できていないことでも、大卒や士業の資格を取りたいとか、一見大変そうに見えることも、例えば10年あれば取り組めるかもしれません。一生続けられるような、アート系の習い事を始めてみるのも良いでしょう。
好きなことに少しでも関わりのある仕事が見つかれば、なお良いです。

自分のためだけでなく、将来、素敵なお母さんや奥さんでいるためにも、少しずつでもいいので、できることから始めてみませんか。

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