結婚後に何年も子供がいないと、人間関係に影響が出てくるようです。
かつて仲良くしていた人との縁が薄くなってしまったり、新しく出会った人からぞんざいな扱いを受けてしまったりすることがあります。
一言で言うと、ライフステージの変化によって、必要とされる人でなくなってしまったというところです。
私は、もともとは人と会うのが好きで、友達もそこそこ多いほうだったように思います。ですが、長く子供に恵まれなかったり、夫が失業したり、病気になったりしているうちにかなりの数の人が離れていってしまいました。
誰かと会おうという話になっても、大きな集まりにはまったく呼ばれなくなりました。
「まあ…人数多くなるとゆっくり話せないから…個別に集まろうよ」と、隔離される感すらあります。
夫婦何組かで旅行していた仲間たちからも、声がかからなくなりました。知らない間に、残りのメンバーで旅行に行っていたようです。
誤解を招かないために補足すると、こちらの夫婦仲には問題がなく、経済的に破たんはしていないし、気持ち的なところで心配はかけているかもしれませんが、誰かに具体的な迷惑をかけたことはありません。
確かに、女子のマウンティング的な視点では負け組であることは否めませんが、そこまで負けた人扱いされるのも不本意です。
「子供がいない上に夫も失業なんて…結婚している意味あるの?」
「エッ、全力で働いてるのにアパート暮らしなんだ…大変だね…」
「病院に通うと、ローンも生命保険もできなくなるんだね~気合で治せば良かったんじゃないの?」
など、けっこう好き勝手に言われています。
「負け組の人と付き合うと不幸がうつりそうなのでカンベンして~」のように、はっきり言われたことすらあります。
確かに、逆の立場になってみれば、私は周りに気を遣わせる存在ではあります。
赤ちゃんや子育ての話をしようとしても、お家の新築や購入の話をしようとしても、ご主人の昇進の話をしようとしても、
「あっ…よもぎさんの前でこんな話しちゃった…自慢してると思われちゃう!」
と気を遣わせてしまいます。
自分が大切にしていて幸せに感じていることを一切話せないとなると、相手にとっても辛い時間になるだろうな…と、申し訳なく思います。
こちらが何か愚痴っぽいことを言ったり、ねたむような言動をしたりしていないか、全力で気を配るようにしています。
冒頭の写真は、結婚当時にいただいた寄せ書きです。
「早く子供が見たいです」とか、「お子さんとお家、期待してます!」とか、無邪気な書き込みがいっぱいでほほえましいところですが、結婚して数年経って以降は、そういった話題には一切触れられないような気がします。
親しいと思っていた人の妊娠や引っ越しといった嬉しいニュースを私だけが知らなかったり、
相談があって経験者だけで集まったの!のような話を後で聞いたりすることもあります。正直、悲しい気持ちになります。
誰かが私に何かを相談したい用件なんて、金輪際無いのかな…
私と付き合っても、何も実利が無いと判断されているのかな…
といった、ひねくれた気持ちにもなりそうです。
とはいえ、結局のところ、そんなことは仕方ないとあきらめるしかありません。
そういえば、こんなことは子供の頃から同じです。お友達と同じおもちゃを持っていないと、一緒のテレビ番組を見ていないと仲間に入れない…
あの頃は、泣いて親に同じものを買ってもらうことができたかもしれませんが、今の私は、残念ながらどんなに泣いても、すぐに子供を授かることはできません。
夫の勤め先、自分の仕事、子供のあるなし、経済状況など、こちらの状況がどうであれ、態度を変えずに付き合ってくれる人を選んで関わっていくしかありません。
大人数でワイワイやることはなくなりましたが、有難いことに、個別に連絡をくれて、仲良くしてくれる友達はいます。似た環境の人同士だけで固まっているわけでもなく、相手の状況もさまざまです。
こちらを気にかけてくれている人の存在にきちんと気づいて、大切にしていきたいと思います。
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