流産後、生理の周期を整える目的で「プラノバール配合錠」という薬を飲みました。
プラノバールには女性ホルモンのバランスを整える効果があり、人工的に無排卵周期を作ることができます。子宮を休ませるためや、生理日の調整、また避妊目的のピルとしても使われます。不妊治療中によく使われる薬のようで、私も今までに何度か治療の中で飲みました。
ですが、この薬がなかなか曲者で、人により吐き気、むくみ、頭痛、動悸、血栓、視力低下、神経過敏などさまざまな副作用があります。私の通う病院によると、はっきり副作用が出る人は20人に1人程度で、なかなかの高確率だそうです。乗り物酔い対策の薬を飲むと副作用を軽減できるとのことで、薬局では同時購入をすすめられました。
私の場合、吐き気・むくみは若干認識する程度だったのですが、この薬を飲むと眠りが浅くなり、どうしても情緒不安定というか、イライラが止まりません。ホルモンを操作する薬なのである程度仕方がないのかもしれませんが、この苦しさは、不妊治療で辛いことの一つです。
ちなみに、プラノバールを飲む期間は2週間程度なのですが、薬を飲み終わると苦しい症状がピタッと治まります。なので、この苦しさは明らかに薬の影響だと思うのですが、うっかりすると、身近な人や本人すらこれが薬の影響だとは気付かないのではないでしょうか。
ホルモンのせいで心が苦しい状態なのに、周りから「あの人、不妊治療のせいでおかしくなっちゃったね、他人をひがんで可哀想だね…」のように思われかねないのは辛いところです。
自分でできる対応策としては、薬の影響のありそうな時は事前に、ご主人や周りの人に言っておくとよいと思います。私も、「お薬を飲むのでこれからはクヨクヨ期間の予定です。」と夫には事前に知らせています。
人に会う予定があるのであれば、なるべく時期をずらすのも一つの方法です。
また、副作用が辛い場合は我慢してはいけません。薬を変えてもらえるので、病院に相談しましょう。
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