妊娠報告でトラブルにならないために

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花瓶職場や友人へ妊娠をいつ報告するかは悩みどころです。

ここでは、不妊治療経験者で結婚9年目になって出産した私(共働き)が、妊娠の報告のしかたについて考えたこと書きたいと思います。あまり人に言えないような暗い内容もあり、お祝いムードを期待している方向けのページではありません…ご了承ください。

私は、先に出産する友人・知人を数十人見てきました。
個人攻撃をする意図はありませんが、知人の妊娠報告でトラブルになるような例もいくつかありましたし、相手に問題はないはずなのに私が一人悲しくなって泣いたようなこともあります。

いつか自分が妊娠した時には、周りに色々な人がいることをふまえ、慎重でありたいと思っていました。

報告パターン(例)

まず一例として、私の場合を記載しておきます。考えに考えた結果でしたが、それでもいろいろありました…

夫へ:
妊娠が判明したら、すぐ報告。勝手に広めないよう口止めした。

職場へ:
ブラック職場やブラック上司ではなかったので、妊娠が確定した時点で直属の上司に報告し、出産後も働きたいことを伝えた。以前流産したことから職場へ広めたくないことを相談し、その他の人へは妊娠5ヶ月に入るまで報告無し。

両親・義両親・兄弟:
不妊治療専門病院を卒業後、産科へ転院してから報告。全員同じ日に伝えた。他の親戚にはあまり広めないでほしいと伝えた。

毎月会うような友人・職場の仲良しさん:
体調不良で一目瞭然。外出やランチに行けないことを伝えた。

会う機会は少ないけれど親しい友人:
妊娠4ヶ月後半で報告。グループ内でタイミングがずれないようにした。

そのほかの友人:
出産したらすぐ知らせたい人には、妊娠6ヶ月くらいから連絡する機会があったときに報告した。

SNS:出産後報告。関係者に同時に報告できるのでとても便利。
年賀状だけの友人:出産後のお正月が巡ってきていないのでまだ知らせていない。

妊娠報告のトラブル例

はかり誰かの参考になればと思い、自分の経験や見聞きしたことを記載しておきたいと思います。
何度も経験することではないので仕方ないのだけれど、なんでこの人がこんな軽率な行動を!?というようなトラブル例もありました…

炎上パターン① 報告する相手を間違える

家族以外で誰より一番先に報告したほうがよいのは、職場の上司(自分に指示を出す人)です。自分が体調不良で欠席したり産休に入ったりした際には、代わりに仕事する人を探してもらうことになるからです。

私は、自分の職場へもそうですが、私の体調不良がひどくなってきた時点で、夫へも、早めに帰れないか上司の人へ相談しておいてねと伝えておきました。

ですが、うちの夫は…
なんと、いきなり職場の朝礼でみんなに「嫁が妊娠しました~」言ってしまったそうです…アホすぎます。
誰も朝からオッサン社員の嫁の話なんて聞きたくないよ…と、げんなりしました。

職場の仲間へは、一緒に仕事をしているとしても上司から伝えてもらうのが無難です。上司が書類だけのもので実務上は別の先輩が仕切っているなどの場合も、上司に「仕切っている先輩とも相談していいですか」、と一言聞いてからのほうがよいと思います。

ただし、上司や会社に問題がある場合はこの限りではありません。社内で一番信用できる人に内密に相談して、どうするか決めたほうがよいと思います。

また、上司が気の利かない人で、何をしてほしいか具体的に言わないとわからない場合もあります。「安定期の〇月までは流産する確率がまだ高いので、最低限の人以外には広めないでください」「〇〇の作業ができなくなるのでご配慮ください」など、はっきりと必要事項を言ったほうがよいと思います。

炎上パターン② 報告する場を間違える

妊娠は本人にとっては大ニュースですが、報告にふさわしい場を選ぶ必要があります。

この話題を避けたほうがよい場所というのは、もちろんあります。みんな自分のトピックをいろいろ抱えているので、どこでも全員に大盛り上がりで祝福してもらおうとするのは、率直に言って考えが幼いです。

知り合いで、独身の頃から続けている習い事の仲間との食事会でみんなに妊娠を報告したら、一部の人から嫌われてしまった…ということがあったそうです。他に子持ちの人もいるのになぜ…?と本人は訳が分からないそうです。

習い事の内容にもよるかもしれませんが、会の目的があくまで習い事の話をする集まりなのであれば、わざわざ個人的な話で話題を奪ってしまうのは、趣旨からはずれてしまいます。そういった場合は、誰かに聞かれたら答えるようにするか、「発表会や練習に欠席します。実は…」という方向から妊娠を伝えたほうが、習い事の仲間への気遣いが伝わると思います。

また、別の人の結婚お祝いやお見舞いなど、自分のための集まりでない時も同様です。近況を聞かれたりして妊娠を伝えなければいけなくなってしまった場合には、「妊娠しました。〇月に出産予定です」と事実だけ伝えて早めに話題を切り上げましょう。素っ気ないくらいがちょうどよいと思います。それ以上の話を聞きたい人は、後から個別に連絡してくれます。

あと、個人的には、「誕生日おめでとう♡」のメッセージとともに妊娠報告をしてくれた友達が今まで何人もいましたが、ものすごく辛い思いをしました…(誕生日に落ち込んでいる気持ちを書いたページはこちら
誕生日を知っている相手に子供がいない場合は、誕生日の2週間前までに妊娠報告をしておくのが無難だと思います…

炎上パターン②他人から広まってしまう

結婚や出産は人生の節目になるニュースだからこそ、大切な人へは、人づてで伝わってしまうより自分で直接伝えたいところです。難しい相手であるほど連絡を後回しにしがちですが、相手にとって仲間外れ感があると、さらに衝撃が大きくなります。

前例がある場合は前例通りに、グループで仲が良い場合はLINEのグループやメールで一斉に知らせるなど、サクッと報告をすませてしまいましょう。

炎上パターン③ 報告するタイミングを間違える

妊娠を報告すべきタイミングは、相手によって変わってきます。
礼儀というよりむしろ、実務上報告が必要かどうかで考えたほうがよいと思います。

職場の上司へは、業務で配慮をお願いする必要があるので早く報告したほうがよいですが、単なるニュースとしてお知らせするのであれば、相手の身になってタイミングを見計らうのがよいと思います。
妊娠5か月に入る頃が、誰にとっても差しさわりないのではないでしょうか。
その頃であれば、秘密にしていたという理由で怒られることもないと思います。

私が衝撃を受けたのは、妊娠が判明したばかりの人から詳細な報告を受けてしまった時です。
自分が過去流産した時の衝撃映像など、トラウマに近いような思い出が頭一杯に広がって、しばらく立ち直れませんでした。

縁起でもない話は本人にはできませんが、流産する確率は2割弱です。
なんで、私はそちら側に入ってしまっているのに、この人は他人事としてウキウキ自分の話をしているのだろう…
他人の妊娠でナーバスになる心境というのは、自分の持っていないものに嫉妬するというより、自分の悲しみがまったくの他人事として扱われて辛くなる、というのが本当のところではないでしょうか。

炎上パターン④ 余計な一言を言ってしまう

悪気がなくても、浮かれて余計なことを言ってしまうのは避けましょう。
相手の状況が分からない場合は、妊娠したこと、出産予定日、体調はどうかくらいの短い報告にして、この際、余分な話は一切しないくらいがよいでしょう。

相手がいろいろ聞きたい心境の場合は、向こうから質問してくれます。

本当に大切な友人とは、状況が変わってもつながっていられる

以上、長々と書いてしまいましたが、つまるところ、相手への気遣いが正しく伝わるかが大切ではないかと思います。

自分のうれしいニュースを喜んでくれないなんて友達じゃない!という考え方もありますが、では相手が辛い時に無理をさせるのが本当の友達なのかというと疑問です。こういうことはお互い両想いでなければならないことで、決して一方的に相手に押し付けてはいけません。

一時的に状況や距離感が変わっても、ずっと友人であり続けたい…そんな大切な人たちに、うまく近況を伝えられることを祈ります。


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