結婚観に自分の親が落とす影

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厚い雲男女問わず、結婚や出産に踏み切れない人の中には、自分の親との関係に悩みを抱えている場合も多いのではないでしょうか。
私も20代までの頃、自分の親を見ていて結婚や子供を持つことについてネガティブなイメージを持っていました。

若い頃といえば、妻や母親のサンプルとなると自分自身の母親になりますが、どうも、自分の母親を見ていて、生活というか人生が幸せそうでなかったのです。
 ・年頃だから仕方なく結婚した
 ・結婚したら自分の人生は終わりだ
 ・子供さえいなければ何でもできたのに
 ・努力しても女はなにも評価されない
…などなど延々と聞かされて、子供の頃から、自分が女で申し訳ない、ひいては母の人生の邪魔をする自分が生まれてきて申し訳ないような気までしていました。

先日、自分が生まれた頃の育児アルバムのようなものをもらったのですが、
「パパとママの自己紹介欄」に母親の字で「色々やり遂げる根性も才能も無かったのでつまらない人になってしまいました」と過去形で書いてありました。当時の親はまだ20代で、今考えてみるとその後の人生のほうが長いはずなのに、当時からもう人生終わったつもりになっていたのだな…と、なんだか悲しくなってしまいました。いたたまれなくなって、アルバムはそーっと捨てました。

両親が、私を大人になるまで無事育ててくれたことにはとても感謝しています。
ですが、親に植え付けられた結婚観や人生観は、もはや黒歴史です。
子供の頃はもちろん、大人になって働き始めてからも、結婚は仕事や子育て、自分の人生とは両立しないものであると思い込んでいました。今となっては問題なく結婚生活を送っていますが、世の中どうも親の言うとおりでもないらしいと気付くまで、大人になってから10年かかってしまいました。

できることなら、20年前の私に言いたいです。
「結婚や妊娠・出産も、親が言うような悪いことではないのでは?」と。

同年代で独身の友人にも、同じような悩みを持つ人がいます。
「自分の母親の生き方を尊敬できないから、自分の将来の姿をまったく前向きに考えられない」
友人は、そんなことを言っていました。

とはいえ、冷静に考えてみれば、親の生き方がどうであれ、自分の人生を選ぶのは自分です。
36歳の人であれば、すでに18歳までを2回も生きているのです。
もう親の影を追いかけるのはやめても、自分のために生きていけるはずです。

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ところで、妊活の話を、自分の親にできる人は多いのでしょうか。
私は、あまり細かなことは親には言わないほうがよいのではないかと思います。親とは世代も時代も違うし、心配や気遣いが妙な方向に向かう弊害も大きいと思うので、私は、誰にも妊活の細かな進捗の話はしていません。

妊活を親や家族に言ったほうがいいかどうかは、場合によります。
そこまでして妊活したくない夫の苦しみ①親になる自信が無い編



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