夫婦がずっと仲良くやっていくには、努力が必要です。
日経BPの記事によると、離婚するカップルは意外に多く、離婚までの平均年数が11年、離婚率36%。つまり、結婚した夫婦の3分の1以上が離婚する計算になります。
妊活中の夫婦は、さらに努力が必要といえるかもしれません。妊活離婚も話題になっています。子供がいない夫婦の離婚率は子供のいる夫婦に対して1.7倍というデータもあります。(Huffingtonpost:英語記事)
私はそろそろ結婚して7年で妊活&がっつり不妊治療中ですが、夫婦で仲良くやるために工夫していることを書きたいと思います。
自分の何が悪いのか自覚していない状態でいきなり怒られたり、反省しろと言われたりしても直しようがありません。
なるべく静かに状況を説明して、「ここが良くないと思うのでこう改善してほしい」と結論まできちんと話しましょう。
例:
> 夫に禁煙してもらう方法-夫婦円満で妊活するコツ
> 不妊治療の費用をどうやって確保するか
どんなに仲の良いカップルも、はじめから意見が完璧に一致しているわけではありません。見解の相違をすり合わせしながら共存していけるかどうかが、続く関係と、そうでない関係の違いだと思います。
おかしいと思ったことは、後でネチネチ言わず、その場できちんと言い返すことが相手のためにもなります。
> 妊娠に必要な条件は7つ以上…どのSTEPに不妊の原因があるか知りたい
> そこまでして妊活したくない夫の苦しみ①親になる自信が無い編
(金沢の鈴木大拙館で配られていた、大拙のことば)
意外と、男性は繊細でロマンチストです。
子作りに関しても、こうあってほしいという理想を持っていたりします。不妊治療をするかどうかにおいても、女性のほうが現実的なのではないかと思います。
回答例:「(年々妊娠率が下がるから)情報が無いまま過ぎる時間はムダ」
( )が理由の部分になりますが、(感情)に対して、(感情)で説得することはできません。水掛け論です。都合の悪い真実に目を向けさせるところにデータを使い、最終的な説得には感情で訴えるのが良いのではないでしょうか。
別の例としては、生活費の補給が少なく増やしたい時なども、説得にはデータと感情の両方が必要です。
夫「(現状で破綻していないのだから)追加は不要」
こうなってしまうと悪循環です。重要なのは、現状の予算で生活費が足りないということを、データと感情の両方で納得させることです。あくまで補給された予算内でしか運用せず、絶対に個人の貯金などから持ち出しをしてはいけません。
具体的な対策としては:
・食費が足りない感をリアルにイメージできるよう、刺身と牛肉をメニューから消す。料理そのものや栄養素の面では手抜きしない。
・トイレットペーパーなどの消耗品を、あきらかに質の悪い銘柄に替えてみる。
・支出を全部家計簿につけて、何円足りないか算定する。
などなど、やり方はいろいろあると思いますが、検討を始められる状態にもっていきましょう。
妊活中の女子にとって、
・通院の都合で体調が悪いのに気遣ってくれない
・タイミングを取らなきゃいけない日なのに、夫が帰ってこない
などは、ありがちな不満です。夫への対応のコツとしては、我慢した末にキレるのではなく、キレる数日前にクギをさしておくことです。
・○○日は通院で安静だから、二人分のごはんを確保してね。
・○○日頃がXデーなので、業務調整してね。
その日になって、「なんで対応してくれないの!」といきなりキレられても、びっくりしてしまいます。
あらかじめ相談して、まずは相手に対応内容と重要度の認識を持ってもらうことが必要です。
あと、大前提として、妊活に必要な日だけあれこれお願いするのでなく、常に妊活前提の生活を認識してもらうほうが自然かもしれません。
相手に何かをお願いする以上、こちらの誠実さを疑われるような言動があってはいけません。例えば、妊活しているといいながら不健康な食生活をして大酒を飲んでいたり、お金が必要だといいながら激しく無駄遣いをしていたりしたら、やる気を疑われます。
我が家の場合、私が「本気で妊活するから仕事辞める!」と宣言してから、明らかに夫が協力的になった気がします。
あとは、いろいろ家計を工夫したり、過去の分まで確定申告したりして10万円単位で成果が出てから、夫の信頼度が高まった気がします。
ここから先は、妊活にかかわらず、夫婦でうまく話し合うためのコツを書きます。
まず、夫婦喧嘩には勝たなくて良いと思います。冷静に次の対応策を話し合うか、「嫁が怖い」と思わせて戦闘意欲をそぐか、どちらにせよケンカしないように仕向けるのが一番だと思います。
「そもそも冷静に話し合えない」という場合は、残念ですが、まずはヒヤッと冷静になる言葉をかけるところからですかね…。
なんで俺の思うとおりに先に動けないんだ!なんて言う亭主関白な人もいるかもしれませんが、うっかりすると、妊活中の女子も似たことを相手に要求しかねません。
お互いに、必要なことはきちんと口に出してお願いする、というルールにしておいたほうが良いと思います。
ありがちなのは、夫が家事などを協力しようとしてくれているのに、「余計なことはしないで!!」とシャットアウトしてしまうパターンです。そんな言い方をしてしまうと、せっかくの夫のやる気をそいでしまいます。
問題がある以上、解決の理想形があるはずです。一人で気持ちを溜め込んでしまったら、そこでコミュニケーションは終了です。
何が余計なことで、何をやると助かるのか、面倒でもきちんと説明するようにしましょう。
相手が威圧的な態度に出たときの対応方法として、意外と効きます。というか、夫が私に使う手ですね。
やめろ!と言われると、言わせたのはどっちだよ!と腹がたちますが、「怖い~」と言われるとハッと我に返り、「ごめん!もう怖く言わないよ~」と言うしかなくなり、ケンカが終了します。
夫婦喧嘩を録音なり録画なりして、冷静に振り返ってみるのも良いかもしれません。(相手に分からずに録画できる、→ペン型ビデオカメラなんていうものもあるようです)
ケンカというのは何か不都合があって起こるので、どうすれば不都合が解決するのを二人で確認するのが、解決の近道です。そんなこと自分で考えろ!ではなく、相手にお願いしたいことをお互いにきちんと言語化できることが、大切です。また、相手に無茶なことを要求していないか、要求されていないかの確認も必要です。
たまに「オレを怒らせるおまえが悪い」のようなことを言う人もいますが、世の中には、結局のところ何か文句をつけたいだけ、という残念な人もいるようです。そういった場合は、一つ解決してもどうせ次のネタを探されるので、放置でよいのではないでしょうか。
「機嫌が悪いのは、何かほかに根本的な原因があるんじゃないの?辛そうだね…正直に相談すれば楽になれるよ」
夫の弱点をきちんと把握しておくのが、ケンカのコツです。ただ、そこに触れるかどうかは別問題です。
たとえば、病気で働けない相手に「この役立たず!」なんて言うのは反則ですが、相手の弱みは、許せないなと思ったときに、説得のきっかけにもなります。
あくまで我が家の例ですが、夫は歴史や戦国武将が好きで、器が小さい男といわれるのが嫌なようです。
民に愛された名将(例:のぼうの城の成田長親など)の話を持ち出していい気持ちにした上で、弱小の我が家をなんとかしてくださいと説得します。
残念なオレ様発言があった場合は、「認めてほしい、自分をほめて持ち上げてほしい」という気持ちの裏返しだと思うので、その気持ちは汲みつつも、妻を敵に回すと得にならないとクギをさしておきましょう。
※同じ土俵に乗って「私も頑張っているのに!」と訴えるのではなく、「あなたに決める権利はない」という方向で説得したほうが良いのではないでしょうか。
我が家の場合は、夫に言わせると、妻が本気を出すと怖いそうです。
「うっかり何かやらかすと、ものすごい復讐をしかねない…」だそうです。
まったく失礼な話ですが、意外と、こういうくだらない理由も夫婦喧嘩を未然に防ぐ抑止力になるのかもしれません。
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