意外なところで怖かった…高齢&子宮筋腫持ちの出産

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apple私には子宮筋腫があり、妊娠中に切迫流産になってしまいましたが、出産当日~その後もなかなか大変でした。

ここでは、妊活をテーマにしたこのサイトだから書いておきたいことに絞って記載します。あくまで私個人のことで一例にすぎませんが、これから出産を望む方の参考になればと思います。

なんとか出産へ

子宮筋腫がある場合、妊娠・出産でいろいろ問題があると言われていますが、私の場合、妊娠4か月の時に切迫流産で入院した後(→この時の日記はこちら)、妊娠期間後半の経過は比較的順調で、吐き気に苦しみながらもなんとか産休まで仕事に通うことができました。

無痛分娩を希望しましたが…

出産に際しては、高齢で産後の体力に自信がなかったため、和痛分娩(無痛分娩と呼ぶ病院も多い)を希望しました。

陣痛がある程度進んだところで麻酔を使ってもらい、10の痛みが2になるくらいの効果がありました。
ですが、途中で陣痛が弱まってしまい、麻酔のせいだとのことで、いよいよという時に麻酔を切られてしまいました…
(いちおう、若干麻酔の効果が残っている状態だったそうです)

結局、出産には入院してから35時間ほどかかってしまいましたが、赤ちゃんは吸引分娩などになることなく生まれてきてくれました。

出産時の出血と貧血

そこまではなんとか普通の出産の経過をたどりましたが、それからが大変でした。

弛緩出血というそうですが、筋腫によって子宮の収縮が妨げられたこともあり、分娩直後の出血がなかなか止まりませんでした。経腟分娩では9割の人が800mlまでの出血で収まるはずのところ1500mlほど出血してしまい、経過によっては輸血しますと言われました(結局輸血はせず、輸液で済みました)。視界がチカチカして耳も聞こえづらく、何度か話しかけられて「ハイ分かりました」と答えましたが、記憶も薄れています。

バースプランとか、カンガルーケアとか、いろいろ希望を聞いてくれる病院だったのですが、そのあたりは全部中止になってしまいました。せめてもの記念にと助産師さんが残してくれた家族写真があるのですが、私の目の焦点は合ってないし、夫は怯えた表情をしているしで、誰にも見せられない門外不出のものになってしまいました…
ベリーソース
産後の体調は、出血で失った水分がとりあえず点滴で補充されている状態でしたが、案の定、血が薄まった分貧血になってしまい、回復に時間がかかってしまっています。

いま、私も子供も無事生きていて、医者にも「あなたは幸運でした」のように言われましたが、出産は赤ちゃんが生まれる瞬間がゴールだと思い込んでいて、その後大量に出血する危険性があったりするとは知りませんでした…
安産になるお茶を毎日飲んだりして呑気に臨月を過ごしていましたが、もはやそれどころの話ではありませんでした。

 
子宮筋腫持ちでの妊娠・出産のリスクは、不妊治療で通っていた病院でも、一般的な世の中の知識としても、漠然と不安をあおるだけであまり説明されていないように思います。

もちろん筋腫の位置などにより経過に個人差があることも理解しているし、リスクがあったところで出産したい気持ちに変化はないのかもしれません。むしろ、知らないから踏み出せたというのもあるかもしれません。

でも、心構えとして、もっと子宮筋腫持ちでの妊娠・出産について事前に理解しておきたかったと思います。

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