妊活女子はなぜ傷つきやすいのだろうか。その気持ちをイメージできる簡単なたとえ話

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オレンジの花妊活中の人々は、周りの人から腫れ物扱いされる、残念な立ち位置にいます。

なんだかいつも機嫌が悪くて、情緒不安定で、扱いづらい…そんなふうに思われたりします。周りに気を遣わせる存在として「不妊様」なんていう言葉も生まれました。

どうしてこんなことになってしまうのでしょうか。
おそらく、他の人からは妊活中の人が何を言われて悲しいのか想像がつかないからです。どこに地雷が埋まっているかわからないので周りは何も言えなくなって、何も言わせないなんてわがままだ!という反応になってしまうのです。

そんな、予想もつかない妊活女子の気持ちをイメージするために、かんたんなたとえ話を考えてみました。
大学受験に失敗して浪人決定…のような状態を想像するとわかりやすいと思います。

人によっては大学なんて誰でも入れると考えるでしょうが、2014年8月の朝日新聞によると2014年の大学進学率は51.5%とのことですから、大学に行けるか行けないかは、半々です。

一方、2013年の合計特殊出産率(一人の女性が一生に出産する子供の数)は1.43で、平均すると女性一人あたり少なくとも一人は子供を持つと考えてもおかしくありません。でも、すぐに妊娠・出産する人がいる一方、長く子供が授からない人もいるのです。

周りの人が全員大学に合格したのに自分ひとりが浪人で、しかも、不合格の原因も今後の対策もこの状況がいつまで続くかもあいまいな状態にいる…とでもと考えると、妊活中の人の気持ちが想像できるかもしれません。

 

楽しい大学生活の話を延々と聞かされるのは辛いし
大学で研究なりレポートなりが大変だと聞いてもうらやましいとしか思えないし
自分は予備校なんか行かなくても合格したよと言われても何の参考にもならないし
今さら、有名高校に行けていない時点で間違っていたといわれても仕方ないし
大学行けないと一生辛いだろうねなんて言われた日には再起不能

 

…といったところでしょうか。
浪人生なら話題に気を遣ってもらえるかもしれないところ、子供を持つことに関しては全員が先輩気分・先生気分なので、上記のような話題を延々と聞かされることになります。

子供や子供のいる人と関わりたくないとか、ひがんでいるとか、そんな気持ちではありません。親戚や友人の集まりも、嫌なことを言われないなら、何の問題もなく参加できます。「素敵な車に乗れたとしても、子供がいる幸せにはかなわないわー」なんてザックリ言われていじめられるから、顔を合わせるのが憂うつなだけです。子供がいるなんて本当にうらやましくて、十分キラキラ輝いているのに、わざわざ幸せアピールをされるのが辛いだけです。人によって状況が違うので的外れなアドバイスは不要ですが、別に何も話すなと言っているわけではないのです。

 

浪人生なら期間も区切られているので1年なり2年なり集中して頑張れるかもしれませんが、妊活は人によっては10年以上もかかってしまいます。他人と関わらずにやり過ごすわけにもいかないし、一日24時間を妊活につぎこんでも、子供ができるかどうかはわからないのです。

自分と違う状況の人にも、少しだけ想像力を持って接してほしいと願います。

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