子連れ禁止の不妊治療専門クリニックで考えたこと

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鳥の行列私は、不妊治療専門クリニックに通院しています。子連れ通院はNGです。正直なところ、今通う病院を決めた理由に「子連れ禁止で治療に集中できそうだったから」というのもあります。

看護師さんや職員の方も見たところ全員女性で、おそらく同年代以下です。世の中平均の構成と比較すると、妊活世代の女子のみが集うこの空間はかなり独特なのではないかと思います。
病院内は完全な大人の空間で、子供の存在を意識することは一切ありません。

ある日、ふと思いました。
「この病院の看護師さんや職員さんは、もし妊娠したらどうなるんだろう…?」

私はけっこうな期間にわたって通院していますが、そういえば、一人もお腹の大きなスタッフの方を見たことがありません。
まさか妊娠した看護師さんたちが全員退職しているとは考えたくありませんが、もしかしたら、お腹が目立つ前に別の業務に配転になるのかもしれません。

子供を望みながら子供をほとんど見ない不思議な日々

晴天の空

妊活中の私ですが、実際のところ、通勤時間帯に移動して夜に帰宅する毎日を送っているので、子供を見かけることはほとんどありません。専業主婦でも、子供をなるべく見ずに生活している人もいるかもしれません。私が専業主婦だった時も、ほとんど、子供連れに会いにくい正午ごろか夜にしか外出しませんでした。

子供を心から望んでいるのに、子供をほとんど見ないという、とても不思議な状況です。
ちなみに、このサイトでも、赤ちゃんや妊娠中の人の写真は一切使っていません。

なんとか妊活女子が普通の存在でいられないものか。

確かに、妊活をしているとタイミングによっては赤ちゃんを見たくないなあ…と思ったり、子連れの人や妊婦さんを見るだけでいたたまれない気持ちになったりしてしまうことがあります。

そんな気持ちが周りの人にも伝わっているのか、妊活中の私はとても気を遣われていて、有難いと思う一方、気を遣わせている自分が申し訳ないです。

例えば…
・義実家で、赤ちゃんの写真入りの年賀状を取り除いた状態でリビングに置いてあった
・職場で、私だけ遅刻や休みの理由を誰にも聞かれない。
・出産祝いを贈ると、とても豪華なお返しが返ってくる。(※一生子供のいない夫婦だと思われているようで、意外に傷つく)


ともすると、こういった子供のいる人・いない人がお互いに感じているであろう気まずさは、自分がどういう状況にいるにせよ、一生続くものかもしれません。

身近な例で言うと、義母とは誰かの誕生日など、年に何回か記念においしいものを食べに行ったりするのですが、義母は、子供のいない人には、そういった話は自慢になりかねないので一切しないそうです。たとえば、誰かとランチしていたとして、その後私達子供と会う予定があっても、そこには触れないそうです。

うっかり間違えて、妊娠していない人に「おめでたですか?」と聞いたこともあったような気もしますが…
70歳を過ぎても、何かを持っている側は違う立場の人を気遣っているのです。

まずは自分の側が普通であろうと努力する

私は、ゴリゴリに不妊治療をしている、最も気を遣われそうな部類の妊活女子ですが、なるべく普通の存在でいたいと思っています。本来、世の中には、妊活している人がいる一方、妊娠中や子連れの人など、いろいろな人がいるのが自然なのだと思います。

率直なところ、悪いタイミングで面と向かって幸せアピールをされたら動揺するけれど、腫れ物扱いされると、もっとみじめです。あからさまな特別扱いは不要です。

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