不妊治療の費用をどうやって確保するか

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パン不妊治療を検討中の方にとって、高額になるかもしれない治療費をどうやって工面するかは悩みどころです。あくまで一例ですが、参考に我が家の例について書きたいと思います。

我が家の場合、助成金がもらえる範囲内の収入で、また夫が転職したてのため、夫婦の収入比率は夫4:妻6程度でした。そんな中、私は妊活のため思い切って退職しました。どうしても妊活が大切だったからです。

なんとか夫の仕事が落ち着くのを待っての退職でしたが、一気に収入が6割減です。それでも不妊治療を続けました。

なるべく事前に貯金しよう

私は、体外受精を始めるタイミングで会社を辞めましたが、事前に2年分くらいの治療費を貯金しました。

治療を始めてしまってから働くペースを上げるのは難しいので、あらかじめ準備しておくのが大切だと思います。
不妊治療には助成金医療費控除もありますが、基本的に後から払い戻されるイメージなので、始める時点では期待しないほうが良いと思います。

まずは夫婦で同じ優先度の認識を持つこと

不妊治療の費用を捻出する最も有効な方法は、夫婦で優先度の認識をそろえることです。

たとえば、妻が治療を優先したいと考えているのに、夫が車を買うほうが大切だと考えたりしていたら、いつまでも治療費を確保することができません。不妊治療には、まとまったお金がかかる場合も多いですが、まずは本気で優先度を上げなければ、何も始まりません。

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夫婦ともに生活を変えること

いくら費用を使っても、不健康な生活が直らなかったり、まだらに治療を中断したりすると、効果が上がらず治療期間を延ばしてしまうことになります。

不妊治療が生身の人間に対する治療である以上、どうしてもその日にしなければならない用件があったりします。その日にいたるまで費用と時間をつぎ込んで病院に通っていても、いざという時に仕事や飲み会を断れなかったら意味がありません。

仕事だから仕方がない、という言い方もできますが、本当にどうしてもその日その時間でないといけない用事なんてそうそう無くて、結局優先度を上げられないのが原因だと思います。

激務だから生活を変えられない、という反論もあるでしょうが、子供が生まれていない現在の時点ですでに家族のために時間をまったく割けないのであれば、5年後、10年後の状況はどうなるでしょうか。そもそも人生の中での家族の優先度を見直す時期に来ているのではないでしょうか。

また、生活の面でも医者から禁煙を勧められたりしますが、まあ仕方ないのでやるしかありません。健康によりよい生活をすることが必須となってきます。

不妊治療をすると決めた以上は、きちんと優先度を高めて取り組むことが費用的にも効率の良い結果となります。

収入を増やす

不妊治療の費用を確保する上で、次に有効なのが、何らか収入を増やすことです。
効果が高いのは、ご主人が昇進や転職をして年収を上げることですが、現実問題、実現が難しい場合も多いと思います。
ただ、明らかに収入に問題がある場合、危機感がないのは問題です。

今時点で恵まれた状況にないのは仕方がないかもしれませんが、1年後、3年後、10年後のことを考えて、少しでも、今できる努力をしたいですね。

できる範囲で妻も働く

病院通いの時間的拘束や気持ち的に余裕が無い状況はあっても、本当に働きたいと思うのであれば、活用できる時間をしぼり出せると思います。
フルタイムで働くのは難しくても、空き時間の活用を考えてみるのはいかがでしょうか。
ざっくりですが、扶養の範囲内ででも、月10万円くらいの予算を確保できれば、不妊治療が長期にわたった場合も家計が破綻しないのではないかと思います。

また、妻が毎日いろいろ頑張っているな、とご主人に認めてもらえることも、不妊治療への協力を得る上でとても有効です。

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節約は必須

不妊治療のお金を確保する上で、浪費を止めるのは必須です。たとえば、夫婦二人の夕食をファミレスで済ましてしまえば3,000円かかりますが、家で食べれば材料費は500円以下です。

我が家では、不妊治療の開始タイミングで夫のお小遣いを減らしました。細かいところではありますが、妊活に参加している意識をもってもらうためです。申し訳ない気もしますが、飲み会を減らして帰ってきてくれています。

私も、削れる予算はすべて削りました。今まで自由にいろいろやっていたのですが、スポーツクラブとマッサージを止めました。服もしばらく買っていません。私のお小遣いはもともと無しです。必要なものしか買わないので、記録の上、購入しています。
食費や日用品も、健康面は犠牲にしていないものの地味になりました。

とはいえ、極端に節約してもストレスに対しての効果が薄いので、「ケチ」より「地味」くらいのイメージでいくのが良いのではないかと思います。

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最後の手段として親に援助を頼む

私の意見としては、借金して不妊治療をするのは二人のキャパを超えていると思うのでNGだと思いますが、親に援助をお願いするのは選択肢としてアリだと思います。

うちの親のように「いきなりうさぎ神社に連行」するのもどうかと思いますが、親は何からの形で、子供の役に立ちたいと思っているもの。
あくまで選択肢として書きますが、家に援助するつもりで100万円ください!と頼んでみるのはどうでしょうか。

※親へ借金、のように返さないといけない形にするのはおすすめしません。なぜなら、子供が授かっても授からなくて治療を続けても、収入が増えない以上返す見通しが立ちにくいからです。

不妊治療費は家計費から出すのか、妻の貯金か

不妊治療に必要な費用は、家計から出すのが良いと思います。通院は妻の個人の勝手な行動ではなく、夫婦のためにやっていることです。ぜいたく品を買ったり、遊びで旅行に行ったりするのとは違います。

夫や子供が病気になって通院するのに、個人的に払わせることはまず無いと思います。婦人科通院も同じです。

また、妻ひとりが通院しているというだけの理解ではなく、夫婦ともに身を切るつもりで望んだほうが、お互い今後の方針について真剣に考えることができるでしょうし、「夫が他人事としか思ってくれない…」「妻が勝手に突っ走っている…」といった孤独感を感じることなく、一心同体で頑張れると思います。

 

上記はあくまで、私が自分の状況をもとに考えたことです。
不妊治療への取り組み方はこれだけでなく、夫婦の数だけ、正解があると思います。

夫婦でたくさん話して、これからのことを決めましょう。

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